未経験から翻訳者としてデビューする方法

英語が得意な方や英語を使った仕事をしたいと考える方であれば、翻訳者になりたい、と思ったことが一度はあるのではないでしょうか?

筆者は時に本業として、そして時に副業として英日翻訳や独日翻訳をかれこれ10年以上やってきました。しかし最初から翻訳者を目指していたかというとそうではなく、その時の状況で生きていくため(お金を稼ぐため)に残された手段が翻訳しかなかったという、どちらかというと切羽詰まった状態から始めました。(その話はまたいつか詳しく書きますね笑)

翻訳は自由な時間に在宅でできる仕事ですので、主婦や育児中の方、海外在住などの理由からフルタイムで働けない方は特に関心を持たれているかと思います。実際に私も知人からよく、どうやって翻訳者になったのか教えてほしい聞かれることが多いので、今回はここで私なりに考える翻訳者のなり方についてまとめたいと思います。

目次

翻訳者とは?

そんなのわかってるよ!とは言わず、どうぞお付き合いください笑。ここでは英語に限定してお話ししますが、まず日本人の翻訳者は主に、日本語から英語に翻訳する日英翻訳者と、英語から日本語に訳す英日翻訳者に分かれます。日本人は母国語が日本語ですから、やはり数は英日翻訳者の方が圧倒的に多いですし、競合も多いのでレートは低めになります。

翻訳者には私のようにフリーランスで働く人もいれば、翻訳会社で働く人、企業の社内翻訳者として働く人など様々です。

翻訳者と言うとTranslatorを一般的に指すかと思いますが、翻訳には実に様々な工程があり、大きな企業の案件とかだとtranslationの後にはproofだったりQuality Management(QM)だったりfinal eyeだったりと入っていきます。

翻訳者は稼げるの?

これは正直答えるのが難しいテーマです。最近は無料の翻訳サイトやChat Gptを筆頭としたAIを使ってもかなり精度の高い翻訳をしてもらえますし、翻訳会社も最初に機械翻訳でざっと翻訳をしてからProofに回すことも増えたので、以前に比べるとレートが下がったなぁという印象はあります。

上でも書きましたが英日翻訳者は数が多いので特にレートが低くなってきています。しかし日英翻訳や専門分野(医療系、技術系、リーガルなど)は翻訳者の数も限られるのでレートは高くなります。また英語以外の言語に精通している方であればそれら第3言語の翻訳の方が高いレートの案件を狙えます。

あと翻訳は基本、1ワードあたりいくら、というレート計算で報酬がもらえるので、翻訳スピードが速い方だと限られた時間で多くの文字数をこなせるので稼ぎやすくなりますね。

あと分野にはよりますが、一般的に海外の翻訳会社や海外企業からの案件はドルで報酬をもらえるので報酬アップを狙えます!

翻訳ソフトは必要?

翻訳会社から案件を受ける場合、ほぼ100%の確率で翻訳支援ツール(CATツール)の使用が求められます。翻訳自体はワードファイルだけでもできるものですが、翻訳ソフトを使うとtranslation memory という共通の辞書みたいなものを使うことができるので、複数の翻訳者が一つのプロジェクトを担当した場合にみんなが使用する単語や表現を統一できたりといったメリットがあるのです。またクライアント企業によっては「この言葉はこうやって訳してね」というルールを設けている場合があり、こういったワードがGlossaryに収録されている場合があるので、ツール使用は不可欠となります。

この翻訳ソフト、TradosやらWordFastやらMemoQやら種類はたくさんあるのですが、買うととても高いです…500米ドルはするでしょうか。なのでいきなり買うのはハードルが高いですが、多くの翻訳会社はオンラインで使用できる無料版を用意しているので、心配しなくても大丈夫です!

翻訳者になるためには

では実際にどうすれば翻訳者としてデビューして、お金を稼ぐことができるのでしょうか?色々な方法がありますが、私が自身の経験から感じたことをまとめます。

①ひたすらトライアルを受ける

トライアルは翻訳会社からフリーランスとして仕事を得るのに必須のステップです。社内翻訳者の求人に応募する場合も避けられないステップでしょう。トライアルは担当業界ごとに求められるため、たとえばマーケティング翻訳をしている人が同じ会社から医療翻訳の仕事も受けたい場合は、新たに医療翻訳のトライアルを受けて合格する必要が出てきます。またTranslatorがQMの仕事を受けたい場合にも、QMのテストを受ける必要があります。

このトライアルですが、合格するのはなかなか大変です…また合格したからといって必ず仕事をもらえるという確証もないのです。私も実際、これまで10社以上のトライアルを受けましたが、合格して仕事をもらえるまでに至った会社はほんの一握り。頑張って合格したのに全く仕事をもらえなかった会社も多数あります(涙)。

ですから、やみくもに翻訳会社を探してトライアルを受けて、と繰り返すのは非効率!筆者のおすすめは、できるだけ歴史の長い大手翻訳会社のトライアルを受けることです。そのような会社はクライアントを多く持っており、次々と新しいプロジェクトが始まるため、継続的に仕事をもらえる確率が高いです。反対に新しい会社や小さめの会社は、トライアルに合格しても仕事をもえらない場合がよくある気がします…。

②オファーを待つ

LinkedInなどのビジネスSNSを有効活用してオファーを待ちましょう。世界中の翻訳会社は割といつも新しい翻訳者を探している印象で、新しいプロジェクトが出るとそれを担当してくれそうな人をプロフィールから検索してメッセージを送ってくれることがあります。オファーをくれた会社の場合、トライアルにさえ受かれば高い確率で仕事をくれるでしょう。オファーは海外の会社から英語でくる場合も多いので、自分の強みを英語でアピールしておくことを忘れずに。

私は昔、仕事で少し翻訳をしたことがある程度のレベルでLinkedInに堂々と「Translator」って書いてました(笑)。オファーをもらってもどのみちトライアルは受けなければならないですし、謙遜せずにアピールして可能性を広げましょう!

③専門分野を持つ

英語ができれば誰でもできそうな案件には多くのライバルが群がります。しかし先ほども挙げたように専門分野の文章を正しく訳せる翻訳者は多くないため非常に重宝されますし、ライバルが少なく、レートも高めの傾向です。医療翻訳者や工業技術翻訳者などを目指してスクールに通うというのももちろん手ですが、時間もお金もかかってしまいます。ですからまずは、これまでのキャリアを棚卸してみて、どのような分野の経験があるのか=どの分野のことなら日本語でスラスラと話ができるかを考えてみましょう。どのような仕事経験でも必ず活かせる翻訳分野があります。もし思いあたる仕事経験がなければ、アルバイトや、学生時代に勉強した分野、習っていたスポーツ、好きなドラマや芸能人、旅行したことのある国など、思い出してみましょう。翻訳案件は動画や映画の字幕から、ウェブサイト、メニュー、観光パンフレット、取扱説明書、広告バナーまで多岐にわたるため、きっと自身の経験や好きなことが活かされる分野があるはずです。分野を見つけたら、それをアピールするのみです!結局は日本語力

④翻訳に特化したクラウドソーシングを使う

オススメ①:翻訳者ネットワーク「アメリア」に登録する

翻訳者ネットワーク「アメリア」は翻訳者ネットワークならアメリアというほど有名で、翻訳業務に完全に特化したサービス。語学に自信のある方や高単価案件を探したい方、継続的な案件を探したい方、プロの翻訳者を目指す方にオススメです。入会金や年会費は決して安くはありませんが、その分専門的な仕事や高単価案件に出会う確率は高まりますし、未経験からチャンスをつかむ近道になります。翻訳初心者からプロまで活躍しています。入会金無料キャンペーンも定期的に行われているのでチェック!

オススメ②:「ココナラ」で翻訳の実績を作る

ココナラは個人が気軽に使えるスキルのオンラインマーケット。翻訳経験が全くない状態で企業の案件を受注するのは簡単ではありませんが、ココナラでは「ちょっとした文章を翻訳してほしい!」「初心者でも英語が得意な方歓迎なので翻訳して!」といった感じで個人や小規模の企業が翻訳者を探しているので、応募ハードルが低めで、翻訳経験を積むには最適です。どれだけ短い文章でも簡単なものでも、経験を積んでいけば自信につながりますし、翻訳業務の流れをつかむ練習にもなりますし、履歴書やSNSに書けるアピール材料となりますよ。まずは何かから始めたいという方に、このようなプラットフォームは強くお勧めです。

さいごに

英語でも他の外国語でも、日本語へ翻訳するすべての分野に当てはまることですが、結局翻訳というのは英語力ではなく日本語力です。もちろん英語を正しく理解する力は不可欠ですが、それをいかに自然に、わかりやすく、日本語で書いた文章のように訳せるかが翻訳者の腕の見せどころです。これは筆者も翻訳者として仕事をしながら日々痛感しており、時間がある時に本を読んだり、いつかは日本語検定を受けようと計画したりしているところです。翻訳者を目指すみなさん、一緒にがんばりましょう!

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